「Cabin in the Sky」は、ロシア生まれの作曲家ヴァーノン・デューク(本名ウラディミール・デュケルスキー)が作曲し、ジョン・ラトゥーシュが作詞した1940年のナンバーである。同名のブロードウェイ・ミュージカルのタイトル曲としてエセル・ウォーターズが歌い、広く知られるようになった。
32小節の美しいバラードで、ゴスペル的な温かみとジャズ・ハーモニーの洗練が共存する楽曲である。デュークはクラシック音楽の素養を持ちながらジャズにも精通した作曲家であり、本作にもその両面が反映されている。メロディはゆったりと歌い上げられ、優雅な和声の流れが天上の安らぎを描き出す歌詞と美しく調和する。インストゥルメンタルではバラードとして、あるいはミディアム・テンポで演奏される。
エセル・ウォーターズによる1940年のブロードウェイ版オリジナルおよび1943年の映画版が決定的な録音。ジャズの文脈では、カーティス・フラーのアルバムCabin in the Sky(Impulse!, 1962)がトロンボーンを中心としたアレンジで知られる。