「Blues in the Closet」は、ベーシストオスカー・ペティフォード(1922–1960)が作曲したジャズ・ブルースである。ペティフォードはジミー・ブラントンの後継者としてモダン・ジャズ・ベースの発展に大きく貢献した先駆者で、チェロをジャズに導入したことでも知られる。1954年に初録音された。
曲は12小節のブルース形式で、オリジナルのキーはAbだが、FやBbなど様々なキーで演奏される。シンプルで覚えやすいリフ・ベースのヘッドが特徴で、ベーシストが作曲した楽曲らしく、メロディには低音域の力強いラインが活かされている。難易度は高くなく、ジャム・セッションで気軽に呼べるブルース・ヘッドとして広く親しまれている。タイトルの「クローゼットの中のブルース」というユーモラスな響きも魅力だ。
ペティフォード自身のリーダー作での録音が基本ヴァージョン。チェット・ベイカーがヨーロッパで録音したヴァージョン(ルネ・トーマス、ボビー・ジャスパー参加)も知られており、多くのジャズ・ミュージシャンに演奏され続けている。