「Blue Room」は、リチャード・ロジャーズ(1902–1979)が作曲し、ロレンツ・ハートが作詞した1926年のショウ・チューンである。ブロードウェイ・ミュージカル『The Girl Friend』で、エヴァ・パックとサミー・ホワイトにより初演された。
曲は32小節の形式で、恋人と過ごす「青い部屋」の夢を甘く歌い上げるロマンティックなナンバーである。ロジャーズらしい洗練されたメロディとハートの機知に富んだ歌詞が見事に調和しており、1920年代のスタンダードとして長くジャズ・レパートリーに定着している。バラードからミディアム・スウィングまで多様なテンポで演奏され、コンパクトな構成ながら即興の素材としても優れている。
マイルス・デイヴィスの1951年の録音やチェット・ベイカーの演奏がジャズ・ファンに知られているほか、エラ・フィッツジェラルドの『Rodgers and Hart Song Book』(1956年)にも収録されている。サド・ジョーンズ、ジミー・スミス、ビル・チャーラップらによるスモール・グループ録音も評価が高い。