「Blue Monk」は、ジャズ・ピアニストセロニアス・モンク(1917–1982)が作曲し、1954年9月22日にアルバム『Thelonious Monk Trio』のセッションで初録音された12小節ブルースである。モンク自身のお気に入りの作品で、生涯に30回以上録音した。
キーはBbメジャー。メロディの一部はチャーリー・シェイヴァーズの「Pastel Blue」から引用されているが、モンク特有の半音階的なアプローチにより独自の個性が与えられている。反復とスペースを巧みに使ったヘッドはシンプルに聴こえるが、フレーズの拍の位置が微妙にずれており、正確に演奏するには注意が必要だ。ブルース・スケールと半音階を組み合わせた旋律は、ジャズ初心者が最初に学ぶブルース・ヘッドの定番であると同時に、モンクの美学を凝縮した深い作品でもある。
モンク自身の1954年トリオ録音(パーシー・ヒース、アート・ブレイキー参加)が原点。1957年カーネギー・ホールでのジョン・コルトレーンとの共演ライヴ(2005年発掘)や、マッコイ・タイナーの『Nights of Ballads and Blues』(1963年)も名演として知られる。