「スウィンギン・アロング・オン・ブロードウェイ」は、カウント・ベイシー楽団のスター・トランペッターバック・クレイトンが作曲したスウィング・ジャズのオリジナル曲である。1958年録音のアルバムSongs for Swingersに収録され、クレイトンの作編曲能力を示す代表作のひとつ。
ブルースを基盤とした中〜アップテンポのスウィング・ナンバーで、リフ主体の構成がカンザスシティ・ジャズの伝統を色濃く反映している。メロディはシンプルで覚えやすく、各セクションがリフの積み重ねによって自然にビルドアップしていくスタイルは、ジャム・セッション的なエネルギーに満ちている。コード進行はブルース・ベースのI-IV-V系を軸に、クレイトンらしい洗練されたヴォイシングが随所に施されており、ソロイストにとって即興のしやすい良質な素材となっている。
決定的な録音は、クレイトン自身がリーダーを務めた1958年のSongs for Swingers(Columbia)で、エメット・ベリー(トランペット)、ディッキー・ウェルズ(トロンボーン)、バディ・テイト(テナーサックス)ら、ベイシー楽団ゆかりのスウィング名手たちが集結した充実のセッションである。