「San Francisco Holiday (Worry Later)」は、セロニアス・モンクが1959年の大晦日に作曲した32小節のAABA形式の楽曲である。当初「Classified Information」、次いで「Worry Later」と名づけられたが、モンク一家のサンフランシスコ長期滞在にちなみ、最終的に「San Francisco Holiday」と改題された。
キーはE♭メジャー。モンクらしい角張ったメロディと独特の間の取り方が際立つナンバーで、一見シンプルに聞こえるフレーズの中に予想外のリズムの跳躍やアクセントの移動が仕込まれている。コード進行はモンク特有のヴォイシングを前提としており、演奏者にはモンクの音楽語法への理解が求められる。タイトルの「Worry Later」が示すように、どこか飄々とした楽天的な雰囲気も魅力のひとつである。
初録音は1960年4月29日、サンフランシスコのブラックホーク・クラブでのライヴ盤Thelonious Monk at the Blackhawkに「Worry Later」名義で収録された。その後Monk in Italyで「San Francisco Holiday」として発表された。チャーリー・ラウズ(テナーサックス)との共演による、モンク・カルテットの親密なグループ・サウンドが堪能できる。