「Bernie's Tune」は、ワシントンD.C.出身のピアニストバーニー・ミラー(1919–1945)が作曲したジャズ・スタンダードである。後にジェリー・リーバーとマイク・ストーラーが歌詞を付けた。ミラーは若くして亡くなり、その生涯についてはほとんど知られていない。
曲はマイナー・キーのA部分とメジャー・キーのB部分を持つ構成で、アップテンポのスウィンガーとして演奏される。A部分は8小節のマイナー・ブルースに似た雰囲気を持ち、B部分は対照的にメジャー・キーの単一コードを中心としたターンアラウンド的な構造で、キャッチーでありながら独特のコントラストが生まれている。ピアノレス・カルテットという編成で演奏されたことで、対位法的なインタープレイが際立つ楽曲となった。
この曲を広く知らしめたのは1952年のジェリー・マリガン・カルテット(チェット・ベイカー、tp)による録音で、パシフィック・ジャズ・レーベルの最初のリリースとなった。この録音はウエスト・コースト・ジャズの出発点としても語られる歴史的名盤である。