「ハウ・インセンシティブ」(原題:Insensatez)は、ブラジルの作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンが1961年に作曲したボサノヴァの代表曲である。ポルトガル語の歌詞はヴィニシウス・ヂ・モラエス、英語詞はノーマン・ギンベルが手がけた。日本語では「お馬鹿さん」の邦題でも知られる。
32小節の楽曲で、キーはDマイナーが標準。メロディと和声はフレデリック・ショパンの「前奏曲第4番ホ短調」に着想を得ており、半音階的に下行するベースラインが特徴的である。この下降進行が失恋の後悔と内省の感情を見事に表現し、楽曲全体にメランコリックな色彩をもたらしている。Dマイナーから一時的にCマイナーへ転調した後に再びDマイナーへ戻る構成も独特で、即興演奏の素材としても奥深い。
ジョアン・ジルベルトが1961年のセルフタイトル・アルバムで初録音したバージョンが原点であり決定版。フランク・シナトラとジョビンの共演盤Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim(1967年)での共演も名高い。