「エブリシング・アイ・ハブ・イズ・ユアーズ」は、バートン・レイン作曲、ハロルド・アダムソン作詞による1933年の楽曲。MGM映画Dancing Lady(主演:ジョーン・クロフォード、クラーク・ゲーブル)の挿入歌としてアート・ジャレットが歌った。
E♭メジャー、32小節AABA形式。広がりのあるロマンティックなメロディが特徴で、Aセクションは長いレガートのフレーズがゆったりと展開する。ii–V–I進行を軸にセカンダリー・ドミナントが甘美な色彩を添え、ブリッジの転調からトニックへ戻る解決が心地よい安堵感をもたらす。シンプルながら歌い手の表現力が試されるバラードである。
ビリー・エクスタインが1947年にMGMに録音したヴォーカル版がベスト盤Everything I Have Is Yours: The Best of the M.G.M. Yearsに収録されている。ビリー・ホリデイの1952年録音も深い情感を湛えた名唱として知られる。