「アーリー・オータム」は、ラルフ・バーンズが作曲しウディ・ハーマンと共作名義で発表された楽曲で、バーンズの組曲「サマー・シーケンス」第4楽章から発展したものである。1947年12月にハーマンのセカンド・ハードにより録音され、1948年にCapitolレーベルからリリースされた。1952年にジョニー・マーサーが歌詞を加え、ヴォーカル・スタンダードとしても定着した。
印象派的な色彩を持つリード・セクションの響きが特徴で、クールかつ叙情的なサウンドが初秋の空気を想起させる。メロディはなだらかなラインで展開し、サックス・セクション全体で奏でる和声的なテクスチャーが楽曲の核心をなす。即興演奏においても、原曲の持つ内省的でメランコリックな雰囲気を活かしたバラード・アプローチが映え、演奏者に繊細な表現力を要求する。
初録音でのスタン・ゲッツによる8小節のテナー・サックス・ソロは、その抒情性と美しいトーンで当時大きな反響を呼び、22歳のゲッツを一躍ジャズ界のスターへと押し上げた。この曲はウィリス・コノヴァーのVOAラジオ番組のテーマ曲としても10年以上にわたり使用され、海外でのジャズ普及に貢献した。