「デイズ・オブ・ワイン・アンド・ローズィズ(酒とバラの日々)」は、ヘンリー・マンシーニが作曲、ジョニー・マーサーが作詞し、1962年の同名映画のために書かれたスタンダードである。アカデミー最優秀楽曲賞、グラミー賞の最優秀レコード賞および最優秀楽曲賞を受賞した。
形式は32小節、キーはFメジャー。メロディは冒頭から長いフレーズで展開され、わずか2つの複雑な文章で全体の歌詞が構成されるという独特の構造を持つ。Aセクションではメジャー・キーの明るさの中にほのかな哀愁が漂い、和声進行にはii-V-Iの連鎖や半音階的な動きが織り込まれている。ビル・エヴァンスによる有名なアレンジでは後半をA♭メジャーに転調させるヴァリエーションも知られる。映画音楽の出自を持ちながらも、洗練された和声構造がジャズ・ミュージシャンに多大なインスピレーションを与え続けている。
映画のサウンドトラックに加え、アンディ・ウィリアムスの1963年の録音がBillboard Hot 100で26位を記録し、広く知られるようになった。ジャズの分野ではウェス・モンゴメリーのアルバムBoss Guitar(1963年)での録音がインストゥルメンタル版の先駆けとなり、以降ビル・エヴァンス、マッコイ・タイナー、ジャコ・パストリアスなど数多くのジャズ・アーティストがこの曲を取り上げている。