「The Breeze and I」は、キューバの作曲家エルネスト・レクオーナが1928年頃に書いたピアノ組曲Andalucíaの第2曲「Andalucía(アンダルシア)」に、アル・スティルマンが英語歌詞を付けてポピュラー・ソングとしたものである。
原曲はスペイン・アンダルシア地方の情景を描いた叙情的な作品で、ラテンのリズムとヨーロピアンなハーモニーが融合した独特の響きを持つ。メロディはマイナー・キーを基調とし、スパニッシュ・スケールの色彩や装飾的なフレーズがエキゾチックな雰囲気を醸し出す。ジャズでは、ラテン・ジャズやボサノヴァ風のアレンジで演奏されることが多く、ハーモニーの豊かさがソロイストに多彩な表現の可能性を与えている。
ポピュラー・ミュージックとしてはジミー・ドーシー楽団(ヴォーカル:ボブ・エバリー)による1940年の録音が全米2位の大ヒットとなった。ジャズの文脈ではデイヴ・リーブマンのアルバムBesame Mucho and Other Latin Jazz Standards(1994)などで取り上げられている。