「Body and Soul」は、ジョニー・グリーンが作曲し1930年に発表されたポピュラー・ソング/ジャズ・スタンダードである。作詞はエドワード・ヘイマン、ロバート・サワー、フランク・エイトンの3名。ジャズ史上もっとも多く録音された楽曲のひとつとして知られる。
キーはD♭メジャー、32小節のAABA形式。Aセクションはii-V-Iターンアラウンドを中心としたオーソドックスな進行だが、ブリッジ(Bセクション)ではDメジャーやCメジャーなど遠隔調へ大胆に転調し、「他に類を見ないブリッジ」と評される。この対比がバラードとしての深い表情を生み出し、アドリブにおいても高い自由度と同時に挑戦的なハーモニーを提供している。叙情的な旋律とリッチなコード進行の融合は、時代を超えてミュージシャンを惹きつけてやまない。
ジャズにおける決定的な録音は、コールマン・ホーキンスが1939年10月に吹き込んだテナー・サックス・ソロで、ビバップの到来を予感させる歴史的名演とされる。ヴォーカルではビリー・ホリデイのアルバムLady in Satin(1958)に収録されたヴァージョンが名高い。