「Bluesette」は、ベルギー出身のハーモニカ奏者・ギタリストトゥーツ・シールマンスが作曲し、1962年に初録音されたジャズ・スタンダードである。ノーマン・ギンベルによる英語歌詞が付けられ、国際的なヒットとなった。
最大の特徴は、ワルツ(3/4拍子)とブルースの融合という独創的なコンセプトにある。キーはB♭メジャー、24小節のフォームで、ii-V進行を巧みに連結しながら半音ずつトーナル・センターが下降していくコード進行がユニークである。シールマンスのオリジナル録音では、ギターを弾きながら同時に口笛でメロディを奏でるという離れ業が披露されており、優雅でありながらブルージーな味わいを持つ旋律が幅広いリスナーを魅了し続けている。
オリジナル録音はトゥーツ・シールマンスの1962年のセッションで、後にコンピレーションVerve Jazz Masters 59などに収録された。サラ・ヴォーンやレイ・チャールズ、ハンク・ジョーンズなど100を超えるアーティストにカヴァーされている。