「Blues Walk」は、天才トランペッタークリフォード・ブラウンが作曲し、1955年2月に録音されたハード・バップの名曲である。わずか25歳で交通事故により世を去ったブラウンが残した、弾むようなブルース・ナンバーとして広く親しまれている。
形式はB♭メジャーの12小節ブルース。リフ・ベースのキャッチーなテーマが特徴で、ミディアム・スウィングの心地よいグルーヴに乗せて展開する。録音では、テーマ提示後にトランペットとテナー・サックスがそれぞれソロを取り、マックス・ローチのドラム・ソロを経て、アウト・テーマの前にホーン同士が4小節→2小節→1小節→半小節と交換フレーズを繰り広げるスリリングな構成が聴きどころである。
決定的な録音は、クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテットのアルバムStudy in Brown(EmArcy, 1955)に収録されたヴァージョン。ハロルド・ランド(ts)、リッチー・パウエル(p)、ジョージ・モロウ(b)という鉄壁のクインテットによる演奏である。