「Blue Skies」は、アーヴィング・バーリン(1888–1989)が1926年に作曲・作詞したポピュラー・ソングの古典である。ブロードウェイ・ミュージカル『Betsy』でベル・ベイカーが歌い、初日に26回ものアンコールを受けたという逸話が残る。
曲は32小節のAABA形式で、原調はAメジャー。Aセクションのメロディは明るく軽快で「青い空」の幸福感を素直に表現するが、ブリッジではマイナーに転じる構成が巧みだ。シンプルな和声ながらメロディの魅力が際立つバーリンの真骨頂で、ジャズではスウィングからビバップ、モダン・ジャズまであらゆるスタイルで取り上げられている。アップテンポで演奏されることが多く、高速のインプロヴィゼーションの素材としても人気がある。
ベニー・グッドマンの1935年の録音がスウィング時代の名演として知られ、カウント・ベイシー楽団のヴァージョンも有名。モダン・ジャズではウィリー・ネルソンがカントリー・スタイルで大ヒットさせるなど、ジャンルを超えて愛される不朽のスタンダードである。