「You've Changed」は、1941年にカール・フィッシャーが作曲したバラードである。ハリー・ジェイムス楽団(ディック・ヘイムズのヴォーカル)による録音が最初期の録音として知られ、恋人の変化を嘆く切ない歌詞が特徴的だ。
形式は32小節のAABA、キーはE♭やFで演奏されるのが一般的。スロー・バラードとして演奏されることがほとんどで、ブルージーで物憂いメロディがこの曲の最大の魅力だ。マイナー系のコードを効果的に配置した和声進行が哀愁を深め、歌手にとっては感情表現の幅を試される名曲である。
この曲を決定的に有名にしたのはビリー・ホリデイのアルバムLady in Satin(1958年、レイ・エリス編曲)に収録されたヴァージョンで、晩年のホリデイの衰えた声がかえって歌詞の痛切さを際立たせている。器楽ではジョン・コルトレーンのアルバムBalladsに収録された1962年の演奏も名高い。