「You Took Advantage Of Me」は、1928年にリチャード・ロジャースが作曲したスタンダードである。ミュージカルPresent Armsのために書かれ、ロジャース自身が「生意気で後悔のないナンバー」と評した、ユーモラスで軽快なラヴ・ソングだ。
形式は32小節のAABA、キーはE♭やFで演奏されることが多い。メロディはシンプルで覚えやすく、跳ねるようなリズム感がスウィングやディキシーランドのスタイルと相性抜群だ。コード進行もメジャー・キーの明るい枠組みの中に収まっており、テンポを上げた演奏が特に爽快。気軽に楽しめるセッション向きの曲として幅広く愛されている。
初期の録音ではベニー・グッドマン楽団の演奏が知られ、モダン・ジャズではエラ・フィッツジェラルドのRodgers and Hart Songbookに収録されたヴァージョンが決定版的存在だ。リー・コニッツやチェット・ベイカーの器楽録音も人気がある。