「Yours Is My Heart Alone」は、フランツ・レハールが1929年のオペレッタ微笑みの国(Das Land des Lächelns)のために作曲したアリアである。ドイツ語の原題は「Dein ist mein ganzes Herz」で、テノール歌手リヒャルト・タウバーのために書かれた。
原調はD♭メジャーで、壮大に歌い上げるロマンティックなメロディが特徴。オペレッタのアリアとしては異例なほどジャズやポピュラー音楽の世界でも取り上げられ、ビッグバンド編曲やスウィング・アレンジでも演奏されてきた。グレン・ミラー楽団のビル・フィネガン編曲による1940年の録音が、ジャズ・ビッグバンド版の代表例である。メロディの音域が広く、演奏者に高い技術を要求する曲でもある。
グレン・ミラー楽団の1940年Bluebird盤が最も知られたジャズ・アレンジで、リード・セクションの「ミラー・サウンド」を活かした華やかな演奏だ。声楽の世界ではビング・クロスビーの1940年の録音や、フランク・シナトラのヴァージョンも広く親しまれている。