「You're Driving Me Crazy」は、1930年にウォルター・ドナルドソンが作詞・作曲したポピュラー・ソングである。ミュージカル・コメディSmilesに使用され、ガイ・ロンバードやニック・ルーカスらの録音で大ヒットした。
形式は32小節のAABA、キーはFまたはE♭で演奏されることが多い。明るく跳ねるようなメロディが特徴で、スウィングからディキシーランドまで幅広いスタイルで親しまれている。注目すべきは、本曲のコード進行がベニー・モーテンの名曲「Moten Swing」の基礎となった点で、ジャズ史における重要な影響力を持っている。テンポを上げた演奏も爽快で、ジャムセッションの定番曲だ。
初期の代表的な録音としてはルイ・アームストロングの1931年の録音が有名。ジプシー・ジャズの世界ではジャンゴ・ラインハルトとステファン・グラッペリによるフランス・ホットクラブ五重奏団の1937年の録音が名高い。チェット・ベイカーの1958年のヴォーカル版も広く知られている。