「You Do Something To Me」は、1929年にコール・ポーターが作曲・作詞したスタンダードである。ブロードウェイ・ミュージカルFifty Million Frenchmenの冒頭ナンバーとして書かれ、ポーターの初期の代表作として知られる。
形式は32小節のAABA、キーはE♭メジャーが原調。メロディはシンプルかつチャーミングで、ポーターらしいウィットに富んだ歌詞(「Do do that voodoo that you do so well」のフレーズが有名)と絶妙にマッチしている。コード進行はティン・パン・アレーの伝統に則った穏やかなもので、メジャー・キーの明るさの中にクロマティックなパッシングコードが散りばめられている。スウィングからバラードまで幅広いテンポで演奏される。
代表的な録音としては、エラ・フィッツジェラルドのSings the Cole Porter Songbook(1956年)に収められたヴァージョンが決定版的な存在である。フランク・シナトラのSinatra's Swingin' Session!!!(1961年)に収録されたスウィンギーなヴァージョンも広く親しまれている。