「You'd Be So Nice To Come Home To」は、1943年にコール・ポーターが映画Something to Shout Aboutのために作曲したスタンダードである。アカデミー歌曲賞にノミネートされ、ポーターの代表作の一つとして広く演奏されている。
形式は32小節、キーはマイナー(Real BookではGマイナーやFマイナーの表記が多い)。マイナー・トニックから始まるAセクションは哀愁を帯びつつも力強い推進力を持ち、メジャー・キーへの転調を経て再びマイナーに戻る構成が絶妙な緊張と解放を生む。テーマのメロディは覚えやすく、ミディアム〜アップテンポのスウィングで演奏されることが多い。ジャムセッションでも頻繁に取り上げられる人気曲だ。
最も有名な録音の一つは、1954年のヘレン・メリルとクリフォード・ブラウンの共演(EmArcy、クインシー・ジョーンズ編曲)で、メリルの深みあるヴォーカルとブラウンの流麗なトランペットが美しく絡み合う。アート・ペッパーのArt Pepper Meets the Rhythm Section(1957年)に収められた快演も必聴である。