「ウェン・アイ・フォール・イン・ラブ」は、1952年にヴィクター・ヤングが作曲した珠玉のバラード。映画One Minute to Zeroのテーマ曲として書かれ、当初はインストゥルメンタルとして使用された。エドワード・ヘイマンの歌詞が加わり、時代を超えて愛される名曲となった。
この曲はAABC的な構成で、ヴァース・コーラスの区別がなく全体が一つの大きなメロディの流れとなっている。キーはEbメジャーが一般的。コード進行はシンプルながら、メロディの上昇と下降が生み出す感情の起伏が見事で、特にクライマックスに向けた盛り上がりが印象的である。ゴードン・ジェンキンスの弦楽アレンジでよく知られるように、ストリングスとの相性が抜群のバラードだが、トリオやデュオでも美しく響く。
決定的な録音はナット・キング・コールが1956年に吹き込んだアルバムLove Is the Thing収録のヴァージョンで、ゴードン・ジェンキンスの壮麗なオーケストラ・アレンジが名高い。ジャズ・ピアノではビル・エヴァンスの繊細な解釈が広く愛されている。