「ワッツ・ニュー」は、1938年にボブ・ハガートが作曲したバラードの名曲。もともと「アイム・フリー」というインストゥルメンタル曲として書かれ、翌1939年にジョニー・バークが歌詞を付けて現在のタイトルとなった。ハガートはボブ・クロスビー楽団のベーシスト兼アレンジャーとして活躍した。
32小節の形式で、キーはCメジャー。この曲の最大の魅力は、メジャーとマイナーの間を揺れ動く独特のハーモニーにある。冒頭からクロマティックに下降するコード進行が切ない情感を生み出し、バラードとしての奥行きを深めている。もともとトランペットのソロをフィーチャーするために書かれただけあり、メロディは歌心に満ちている。バラードでの演奏が主流だが、ミディアム・テンポでも魅力的に響く。
初期の名録音として、ボブ・クロスビー楽団のトランペッタービリー・バターフィールドによるオリジナルがある。その後、ヘレン・メリルとクリフォード・ブラウンの共演(1954年)が決定的な名盤となり、リンダ・ロンシュタットの1983年のアルバムWhat's Newは大ヒットを記録した。