「Blue (And Broken Hearted)」は、エドガー・レスリー、ルー・ハンドマン、クリフ・フレンドが共作した1922年の楽曲である。ティン・パン・アレー時代の代表的なポピュラー・ソングの一つで、失恋の悲しみを歌ったセンチメンタルなバラードとして広く親しまれてきた。
曲は32小節の形式で、哀愁を帯びたメロディが印象的。シンプルながらも味わい深い和声進行を持ち、ヴォーカリストが感情を込めて歌い上げるのに適した構成になっている。ジャズの文脈ではスウィング・スタイルやバラードとして演奏され、ソロイストにとっても親密な表現が求められる楽曲だ。1920年代のティン・パン・アレーの楽曲がスウィング〜モダン・ジャズのレパートリーに取り入れられた好例である。
1920年代から30年代にかけて多くのアーティストに録音され、ルイ・アームストロングの演奏が特に知られている。ビリー・ホリデイをはじめとするジャズ・ヴォーカリストのレパートリーとしても定着している。