「ワット・イズ・ディス・シング・コールド・ラブ」は、1929年にコール・ポーターがミュージカルWake Up and Dreamのために書いた楽曲。ポーターは詞と曲の両方を手がけた、アメリカン・ソングブック屈指のソングライターである。
32小節のAABA形式で、キーはCメジャー。しかしAセクションは平行短調のCマイナーからの借用コードが多用され、メジャーとマイナーが交錯する独特の調性感が生まれている。ii-V-I進行が次々と異なる調に展開し、特にブリッジでの転調がインプロヴァイザーの腕を試す。この和声進行を下敷きに、タッド・ダメロンが「ホット・ハウス」を書いたことでも知られ、ビバップの重要なレパートリーの源泉となった。アップテンポで演奏されることが多い。
初期の代表的録音にはアーティー・ショウのビッグバンド・ヴァージョンがある。ビバップ期以降はチャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーによるライヴ録音が決定的で、現在もジャムセッションの定番として広く演奏されている。