「A Weaver of Dreams」は、映画音楽の巨匠ヴィクター・ヤングが作曲し、ジャック・エリオットが作詞したバラードで、1951年にナット・キング・コールとビング・クロスビーがそれぞれ録音して世に送り出した。
キーはCメジャー、32小節のスタンダード・フォーム。ヤングらしい流れるような美しいメロディが特徴で、ロマンティックでありながら過度に甘くならない品格を保っている。コード進行はオーソドックスだがクロマティックな動きが随所に散りばめられ、バラード演奏の素材として申し分ない。ヴォーカリストにもインストゥルメンタリストにも愛されるが、演奏される頻度はやや少なく、知る人ぞ知るスタンダードという位置づけにある。
キャノンボール・アダレイ・クインテットのアルバムCannonball Adderley Quintet in Chicago(1959年)での演奏がジャズ・ファンには知られている。ギタリストケニー・バレルは同名アルバムWeaver of Dreams(1961年)でこの曲をタイトル曲として取り上げた。