「Airegin」は、テナー・サックスの巨人ソニー・ロリンズが1954年に作曲したビバップ・チューンである。タイトルは「Nigeria」を逆さに綴ったもので、ナイジェリアのダンサーの写真に触発されて名付けられた。
形式は36小節のABAC(A=8小節、B=12小節、A=8小節、C=8小節)という非対称な構造を持ち、通常キーはA♭メジャー(Fマイナー)。アップテンポで駆け抜ける角張ったメロディラインと、目まぐるしく転調するコード進行がソロイストに高度な即興力を要求する。ビバップの醍醐味を凝縮した一曲であり、サックス奏者をはじめ多くの楽器奏者にとって腕試しの定番となっている。
初録音は1954年のマイルス・デイヴィス・クインテットで、ロリンズのほかホレス・シルヴァー、パーシー・ヒース、ケニー・クラークが参加。1956年にはデイヴィスのクインテットがアルバムCookin'で再録音し、1960年にはウェス・モンゴメリーがThe Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomeryで名演を残している。