「Trane's Blues」(Trane's Slow Bluesとも呼ばれる)は、テナー・サックス奏者ジョン・コルトレーンが作曲したスロー・ブルースである。1957年8月にレッド・ガーランド(ピアノ)、アール・メイ(ベース)、アート・テイラー(ドラムス)とのトリオ編成でプレスティッジに録音された。
B♭の12小節ブルース形式で、スローテンポで演奏される。コルトレーンの初期スタイルを象徴する作品で、ブルース・フォーム上での深い情感表現とハーモニックな探究が共存している。シンプルな形式ながら、コルトレーンの太く力強いテナーの音色と、フレーズの一音一音に込められた重みが圧倒的な存在感を生む。
この録音は後にプレスティッジのコンピレーション盤やブルーノートのTrane's Blues(1999年)に収録され広く知られるようになった。同セッションの曲はLush Lifeなどのアルバムにも分散して収録されている。