「(What Did I Do to Be So) Black and Blue」は、ファッツ・ウォーラー(1904–1943)とハリー・ブルックスが作曲し、アンディ・ラザフが作詞した1929年のジャズ・スタンダードである。ブロードウェイ・ミュージカル『Hot Chocolates』でエディス・ウィルソンが初演した。同作からは「Ain't Misbehavin'」も生まれている。
元々はコメディ・ソングとして依頼されたが、作詞家ラザフは人種差別の苦悩を真摯に描く歌詞に仕上げた。ブルージーなバラードとして書かれた楽曲は、哀愁を帯びた美しいメロディと深い感情表現が求められる構成で、ストレート8分のバラード・フィールで演奏されることが多い。ジャズ・スタンダードとしてだけでなく、アメリカの人種問題を象徴する文化的に重要な楽曲でもあり、ラルフ・エリソンの小説『見えない人間』でも印象的に引用されている。
ルイ・アームストロングが1929年に録音したヴァージョンが最も有名で、コミカルな要素を排し深い情感を込めた彼の解釈がこの曲のジャズ・スタンダードとしての地位を決定づけた。エセル・ウォーターズの1930年の録音もヒットした。