「Time After Time」は、1946年にジュール・スタインが作曲し、サミー・カーンが作詞したバラードである。フランク・シナトラ主演の1947年MGM映画It Happened in Brooklynのために書かれ、シナトラの歌唱で広く知られるようになった。
Cメジャー、32小節のAABA形式。メロディは跳躍と順次進行が交互に現れる波形の輪郭を持ち、人生の浮き沈みを音楽的に描き出すかのようである。和声進行は安定感があり穏やかで、スタインがジェローム・カーン風の旋律を意識して書いたというエピソードが残る。バラード・テンポで演奏されることが多く、温かみのあるメロディが歌い手の表現力を引き出す。
最も早い録音はサラ・ヴォーンとテディ・ウィルソン四重奏団による1946年のセッションである。チェット・ベイカーのChet Baker Sings(1954年)収録のクール・ジャズ版、シナトラの1957年ネルソン・リドル編曲版も名演として知られる。