「Things Ain't What They Used to Be」は、1941年にマーサー・エリントンが作曲したジャズ・ブルースの名曲である。マーサーはデューク・エリントンの息子で、当時ASCAPストライキにより父が自作曲をラジオで流せなかったため、代わりに楽曲を提供した。同じ経緯からビリー・ストレイホーンの「Take the 'A' Train」も生まれている。
楽曲は12小節ブルース形式で、キーはFが一般的。シャッフル・スウィングに乗せた親しみやすいメロディはブルース・スケールに根差しつつも明るい雰囲気を持つ。シンプルな構造ゆえにソロイストの個性が存分に発揮でき、ジャム・セッションの定番として広く愛されている。
初録音は1942年のジョニー・ホッジス楽団によるもので、以降デューク・エリントン・オーケストラのライブでも繰り返し演奏され、エリントン楽団の中核レパートリーとなった。