「スウィディッシュ・ペイストリー」は、アメリカのジャズ・ギタリストバーニー・ケッセルが作曲したビバップ・チューンで、1948年にスウェーデン人クラリネット奏者スタン・ハッセルゴードのオールスター・シックスによって初録音された。曲名はハッセルゴードのスウェーデン出身にちなんだものとされる。
32小節のAABA形式で、キーはBbメジャーで演奏されるのが一般的である。ビバップ・スタイルらしく、メロディは八分音符を基調とした快活なラインで構成され、コード進行にはii-V連鎖やクロマティックなアプローチが随所に見られる。A セクションのハーモニーはスウィング時代のスタンダードを下敷きにしつつも、ケッセル独自の洗練されたコーダル・ヴォキャブラリーが反映されており、アドリブ素材として高い魅力を持つ。
初期の代表的な録音は、ベニー・グッドマンが1948年にフィラデルフィアのクリック・クラブでハッセルゴード、テナーのワーデル・グレイ、ピアノのテディ・ウィルソンと共演したセプテットによるライヴ盤である。ハッセルゴードは同年交通事故で急逝しており、この録音は貴重な記録となっている。