「サマー・サンバ」(原題 Samba de Verão、英題 So Nice)は、1964年にブラジルの作曲家マルコス・ヴァーリが作曲したボサノヴァの名曲である。ポルトガル語の歌詞は兄のパウロ・セルジオ・ヴァーリ、英語詞はノーマン・ギンベルが手がけた。
楽曲はAABA形式・32小節で、リードシートではFメジャーやCメジャーで記譜されることが多い。冒頭のIma7からii-Vへの半音下行的な動きなど、ボサノヴァ特有の洗練されたハーモニーが随所に散りばめられている。メロディは軽やかでありながら、IVmaj7からIVm6への切り替わりやトライトーン・サブスティテューションなど、即興の素材として奥深い進行を持つ。テンポ115〜120 BPM程度のリラックスしたグルーヴが、夏のブラジルの空気を見事に表現している。
最も有名な録音は、ワルター・ワンダレイがハモンドオルガンで演奏した1966年のヴァージョンで、アルバムRain Forestに収録されBillboard Hot 100で26位を記録した。また、ダイアナ・クラールが2009年のアルバムQuiet Nightsでクラウス・オガーマン編曲のオーケストラをバックに洗練されたヴォーカル版を披露している。