「Sugar」は、テナー・サックス奏者スタンリー・タレンタインが作曲し、1970年に録音された同名アルバムSugar(CTI Records)のタイトル曲である。CTIレーベルを代表する楽曲のひとつで、タレンタインに「シュガーマン」の異名をもたらした。
16小節のマイナー・ブルース形式で、キーはCマイナー。ゆったりとしたファンキーなグルーヴの上に、タレンタインの太く温かいテナーの音色が映える構成となっている。前半8小節はトニック・マイナーを中心にⅡ-Ⅴの動きが加わり、後半8小節では♭Ⅴから段階的に下降するコード進行が「Sugar」特有の響きを生む。ソウル・ジャズとジャズ・ファンクの橋渡し的な存在で、ブルージーかつモーダルなソロが楽しめる。
タレンタインのSugar(1970年録音、1971年発売、CTI)が唯一無二のオリジナル。フレディ・ハバード(トランペット)、ジョージ・ベンソン(ギター)、ロン・カーター(ベース)、ロニー・リストン・スミス(エレクトリック・ピアノ)という豪華布陣による演奏で、CTI時代のジャズの魅力が凝縮されている。