「Sonnymoon for Two」は、テナー・サックスの巨人ソニー・ロリンズが作曲した12小節ブルースの名曲で、1957年に初めて録音された。シンプルなリフ・ベースのヘッドでありながら、ジャム・セッションの定番として絶大な人気を誇る。
キーはB♭、形式は12小節ブルース。メロディはB♭マイナー・ペンタトニック・スケールの下降を基本とした同一フレーズが、コード・チェンジに乗せて3回繰り返される極めてシンプルな構造を持つ。しかしそのシンコペーションは実に巧みで、特にフレーズ末尾の8分音符三連符が独特のグルーヴを生んでいる。カウント・ベイシー楽団のリフ・チューンを彷彿とさせるシンプルさと、ビバップの洗練が共存する一曲である。
最も有名な録音はソニー・ロリンズのA Night at the Village Vanguard(1957年、Blue Note)でのライヴ演奏。ウィルバー・ウェア(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)とのトリオ編成で、ロリンズの即興の凄みが存分に味わえる。グラント・グリーンやジミー・スミスによるオルガン・ジャズ版も人気が高い。