「Sonny Boy」は、レイ・ヘンダーソンが作曲し、バディ・デシルヴァ、ルー・ブラウン、アル・ジョルスンが作詞した1928年の大ヒット曲である。映画The Singing Foolでジョルスンが幼い息子に歌うシーンは観客の涙を誘い、映画史初のミリオンセラー楽曲となった。
形式はAABA・32小節、キーはG付近。わざと感傷的に書かれたという逸話があるにもかかわらず(作曲チームはジョルスンを困らせるためにあえて甘い曲を書いたとも伝えられる)、結果的にその素朴でストレートな感傷性が聴衆の心を掴んだ。メロディは長い音符を多用したゆったりとした構成で、ヴォーカル表現の豊かさが問われるバラードである。
ジョルスンの1928年オリジナル録音は12週連続全米1位を記録。ジャズの文脈ではスタンダードとして定着しているとは言い難いが、初期のジャズ・ヴォーカリストやスウィング・バンドによる録音が多数残されており、ジャズ・エイジを象徴する楽曲のひとつである。