「Somebody Loves Me」は、ジョージ・ガーシュウィンが作曲し、バラード・マクドナルドとバディ・デシルヴァが作詞したポピュラー・ソングで、1924年のレヴューGeorge White's Scandalsで初演された。ポール・ホワイトマン楽団による録音がヒットし、以来スタンダードとして定着した。
形式はAABA・32小節、代表的なキーはEマイナー(ジャズではG付近で演奏されることも多い)。冒頭のメロディは短調のもの悲しさと期待感が共存する印象的なフレーズで、ガーシュウィン特有の半音階的なラインが随所に現れる。アップテンポでスウィングさせても、ミディアムのバラードとして歌い上げても映える汎用性の高い曲で、特にビバップ期以降のインストゥルメンタル演奏ではアップテンポが好まれる。
ジャズの代表的録音としてはチャーリー・パーカーの1947年の録音や、アート・テイタムの華麗なソロ・ピアノ版が名高い。ヴォーカルではエラ・フィッツジェラルドのGeorge and Ira Gershwin Song Book(1959年、Verve)が定番として広く親しまれている。