「Softly, as in a Morning Sunrise」は、シグマンド・ロンバーグが作曲し、オスカー・ハマースタイン2世が作詞した楽曲で、1928年のオペレッタThe New Moonのために書かれた。失われた愛への苦い想いを歌うこの曲は、もともとタンゴとして作曲されたが、ジャズの世界ではまったく異なるテンポとスタイルで演奏されている。
形式はAABA・32小節、ジャズでの定番キーはCマイナー。Aセクションはマイナーii-V-iの連続で構成され、ナチュラル・マイナー・スケールを基調とした暗く情熱的なメロディが展開する。ブリッジでは相対的なメジャーキー(E♭)へ転じ、ディミニッシュ・パッシング・コードを経由しながらドミナント(G7)へ到達する流れが美しい。シンプルなマイナー・ブルース的進行ゆえにジャム・セッションの定番曲であり、アップテンポからバラードまで幅広い解釈が可能だ。
ソニー・クラーク・トリオの同名アルバム(1957年、Blue Note)での親密なピアノ・トリオ演奏が名高い。ソニー・ロリンズのA Night at the Village Vanguard(1957年)でのライヴ演奏もまた、この曲の代表的録音として広く親しまれている。