「The Best Thing for You (Would Be Me)」は、アメリカのソングライターアーヴィング・バーリン(1888–1989)が1950年のブロードウェイ・ミュージカル『Call Me Madam』のために書き下ろした楽曲である。劇中ではエセル・マーマンがポール・ルーカスとの場面で初演した。
曲はバーリンらしい洗練された32小節の形式で、ウィットに富んだ歌詞と軽やかなメロディが調和したチャーミングなラブ・ソングである。和声はシンプルながら品のある進行で、ヴォーカルの表現力を引き出す構成になっている。中庸なテンポのスウィングからバラードまで幅広いアプローチが可能で、ジャズ・ミュージシャンにとっても魅力的な素材となっている。
ミュージカル上演時の録音のほか、ビング・クロスビーが1950年にレコーディングしたヴァージョンが初期の代表的録音として知られる。1953年の映画版でもマーマンがジョージ・サンダースとの共演で歌い、曲の人気を確固たるものにした。