「Scrapple from the Apple」は、1947年にチャーリー・パーカーが作曲したビバップの名曲である。パーカーはモダン・ジャズの創始者の一人であり、アルトサックスの革新的な奏法と作曲でジャズの歴史を根本から変えた。
形式は32小節のAABA、キーはFメジャー。Aセクションは「Honeysuckle Rose」のコード進行を土台としたコンファクトで、ブリッジにはリズム・チェンジ(「I Got Rhythm」由来)のドミナント・サイクルが用いられている。つまり、2つの異なるスタンダードの進行を巧みに組み合わせた構成である。パーカーのメロディはビバップ特有の高速フレーズと鮮やかなリズムの切り替えに満ちており、テンポの速い演奏での技術と音楽性が問われる一曲である。
初録音は1947年のDial Records盤で、マイルス・デイヴィス(トランペット)、デューク・ジョーダン(ピアノ)、トミー・ポッター(ベース)、マックス・ローチ(ドラムス)との共演。パーカーの輝かしいアルトが疾走するこの録音は、ビバップの精髄を体感できる歴史的名演である。