「Robbin's Nest」は、ピアニストのサー・チャールズ・トンプソンとテナーサックス奏者のイリノイ・ジャケーが1947年に共作したジャズ・スタンダードである。曲名は、当時ニューヨークで人気を博していたジャズ系ラジオDJ、フレッド・ロビンズの番組名に由来する。
キーはD♭メジャー。ゆったりとしたスウィング・フィールの中に、スムーズなII-V-I進行が連なる洗練されたハーモニーが特徴である。メロディはリラックスした雰囲気ながらも、テナーサックスの音域を活かした歌心あふれるラインで構成されている。ジャケーの録音では、メロディの提示がそのまま即興への入口となるような自然な流れが魅力で、ミディアム・テンポのくつろいだグルーヴが全体を支配する。後にボブ・ラッセルが歌詞をつけ「Just When We're Falling in Love」としても知られる。
初録音はイリノイ・ジャケー・アンド・ヒズ・オールスターズによる1947年のApollo盤。同年、カウント・ベイシー楽団も録音を残している。1950年代後半には再び注目を集め、エラ・フィッツジェラルドとカウント・ベイシーの共演盤や、ギル・エヴァンス編曲によるクロード・ソーンヒル楽団のヴァージョンなど、多彩な解釈が生まれた。