「Red Top」は、ベン・カイナードが作曲し、ライオネル・ハンプトンとの共作名義で1947年に発表されたジャズ・ナンバーである。カイナードはハンプトン楽団のアルト・サックス奏者兼アレンジャーで、ニューアークの楽屋裏でピアノに向かってこのメロディを書き上げたという。ハンプトンはジャズ・ヴィブラフォンのパイオニアであり、スウィング時代を代表するバンドリーダーだ。
形式は12小節のブルースを基本としつつ、洗練されたメロディと凝ったイントロ・エンディングを持つ。キーはB♭メジャーが一般的。ビバップの和声的洗練とR&Bのグルーヴ感を併せ持つ過渡的な作品であり、テナー・サックスでの演奏が特に人気が高い。
ハンプトン楽団の録音(1947年、Decca)に先駆け、ジーン・アモンズのセクステットによるSavoy盤(1947年)が先にヒットし、アモンズの代表曲として広く知られるようになった。エロール・ガーナーの名盤Concert by the Sea(1955年)でのピアノ版も鮮烈な名演である。