「Ray's Idea」は、ベーシストのレイ・ブラウンと編曲家ギル・フラーが共作したビバップ・ナンバーで、曲名はブラウンに由来する。ブラウンは1945年にニューヨークへ移り、ディジー・ガレスピーのグループに参加。後にオスカー・ピーターソン・トリオでの活動などを通じて、ジャズ史上最も重要なベーシストの一人となった。
形式は32小節のAABA、キーはB♭メジャー。ビバップらしい快活なテーマと、ギル・フラーによる色彩豊かなビッグバンド・アレンジが特徴だ。アップテンポのスウィングで演奏され、トランペットやテナー・サックスのソロが映える構成となっている。コード進行はビバップの定番的なii-V連鎖を基盤としている。
初録音は1946年のディジー・ガレスピー・ビッグバンドによるもので、ギル・フラーのアレンジが華やかなホーン・セクションの魅力を存分に引き出している。小編成での録音としては、さまざまなバップ系ミュージシャンによるセッション録音が残されている。