「Polka Dots And Moonbeams」は、1940年にジミー・ヴァン・ヒューゼンが作曲したバラードである。ヴァン・ヒューゼンは「Here's That Rainy Day」「It Could Happen to You」「Darn That Dream」など数々のスタンダードを残した作曲家で、フランク・シナトラのお気に入りのソングライターとしても知られる。本曲はトミー・ドーシー楽団の録音でシナトラが歌い、彼の初ヒット曲となった。
形式は32小節のAABA、キーはFメジャーが一般的。田舎のダンスパーティーでの一目惚れを描いた歌詞に寄り添うように、メロディは柔らかく温かみのある動きを見せる。コード進行はii-V-Iの流れを基本としつつ、ブリッジでの転調が曲に彩りを加えている。スロー・バラードとして演奏されることが多く、テナー奏者レスター・ヤングが繰り返し録音したことでも知られる。
ジャズにおける代表的な録音としては、レスター・ヤングの複数の録音のほか、ウェス・モンゴメリーの名盤The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery(1960年)収録のギター版が特に有名で、オクターヴ奏法による甘美な解釈が聴きどころだ。