「Please Don't Talk About Me When I'm Gone」は、1930年にサム・H・ステプトが作曲したポピュラー・ソングである。ステプトはティン・パン・アレー時代に活躍した作曲家で、本曲は別れゆく恋人への「いなくなったら悪口を言わないで」という粋な訴えを歌った軽妙な佳曲だ。
形式は32小節のAABA、キーはCメジャーが一般的。明るく親しみやすいメロディとシンプルなコード進行が特徴で、「Has Anybody Seen My Gal?」(1925年)とほぼ同じコード進行を持つ。スウィングからディキシーランドまで幅広いスタイルで演奏され、ヴォーカル・ナンバーとして特に人気が高い。
代表的な録音としては、ビリー・ホリデイのアルバムVelvet Mood(1956年)収録のしっとりとした歌唱や、エラ・フィッツジェラルドがカウント・ベイシー楽団と共演したA Perfect Match(1979年)でのスウィンギーなライヴ版が名高い。