「Out Back Of The Barn」は、1976年にジェリー・マリガンが作曲したブルース・ナンバーである。マリガンはクール・ジャズを代表するバリトン・サックス奏者であり、1950年代のチェット・ベイカーとのピアノレス・カルテットで一世を風靡した作編曲家でもある。
この曲は12/8拍子のミディアム・スロー・ブルースで、土臭くグルーヴィーな「バンプ・アンド・グラインド」スタイルが持ち味だ。バリトン・サックスをフィーチャーした構成で、マリガンの太く温かみのある音色が存分に活きる楽曲となっている。ブルース・フォームをベースにしながらも、マリガンらしい洗練されたアレンジが施されており、リラックスした雰囲気の中にも高い音楽性が感じられる。
初録音はジェリー・マリガン・ニュー・セクステットのアルバムIdol Gossip(1976年、Chiaroscuro)に収録されたもの。メンバーにはトム・フェイ(ピアノ)、デイヴ・サミュエルズ(ヴィブラフォン)、ジョージ・デュヴィヴィエ(ベース)らが参加している。1977年のシュトゥットガルトでのライヴ録音も名演として知られている。