「9:20 Special」は、1941年にカウント・ベイシー楽団のリード・アルト奏者アール・ウォーレンが作曲したスウィング・ジャズの名曲である。編曲はバスター・ハーディングが手がけ、ベイシー楽団のレパートリーとして広く知られるようになった。
32小節のAABA形式で、キーはBbが標準的。カップミュートのトランペットとサクソフォン・セクションが絡む軽快なメロディが印象的で、ブリッジではハーモンミュートのトランペット・ソロが彩りを添える。スウィング時代を象徴するリラックスしたドライブ感と、セクション間のコントラストを巧みに活かしたアレンジが聴きどころだ。
最も有名な録音はカウント・ベイシー楽団のオリジナル(1941年、OKeh)で、コールマン・ホーキンスも共演している。オスカー・ピーターソンのアルバムOscar Peterson Plays Count Basie(1956年)での華麗なピアノ・トリオ版も定番として親しまれている。