「ナイト・アンド・デイ」は、コール・ポーターが作曲・作詞し、1932年のミュージカルGay Divorceのために書かれた楽曲である。フレッド・アステアが舞台で歌い、彼の代表曲の一つとなった。ポーターの詞曲兼任による最も成功した作品の一つである。
48小節という通常より長いAABA形式(各セクション12小節)で、キーはE♭メジャーが標準的。最も特徴的なのはAセクションの冒頭で同一音(B♭)を執拗に反復するメロディで、「夜も昼も」という歌詞の強迫的な恋心を音楽的に表現している。この反復から解放されるようにメロディが展開していく構造は見事だ。ハーモニーはクロマティックな動きが豊富で、特にメジャー7thからマイナー7thへの半音下降が独特の色彩を生む。テンポはバラードからアップテンポまで幅広く対応する。
ジャズにおける代表的な録音としては、チャーリー・パーカーのビバップ・スタイルによる快速演奏や、ジョー・ヘンダーソンのテナー・サックスによる名演が挙げられる。エラ・フィッツジェラルドのコール・ポーター・ソングブックでの録音も決定版として名高い。