「マイ・オールド・フレーム」は、アーサー・ジョンストンが作曲し、1934年の映画Belle of the Ninetiesのために書かれた楽曲である。劇中ではメイ・ウェストがデューク・エリントン楽団をバックに歌い、その後ジャズ・スタンダードとして定着した。
32小節のAABA形式で、キーはGメジャーが標準的。Aセクションは穏やかな哀愁を湛えたメロディが印象的で、ブリッジではB♭メジャーへの転調が曲に劇的な色彩の変化をもたらす。このブリッジの調性シフトはソリストにとって格好の挑戦であり、バラードとしての深い表現力を引き出すポイントとなっている。メロディの歌心とハーモニーの洗練さのバランスが見事で、ヴォーカルにもインストルメンタルにも映える名曲だ。
ジャズにおける決定的な録音は、1947年のチャーリー・パーカーによるDial盤の演奏である。また、ジェリー・マリガンとチェット・ベイカーのピアノレス・カルテットによる1953年の録音も名演として知られている。